2015/12/28(月) 14:22:49
日比谷ステーション法律事務所に会社破産(法人)手続きのご依頼を頂きました、負債総額5,000万円の食品卸業の会社(法人)の破産手続きの開始が決定し、代表者の免責許可が決定されました。
業種 | 食品卸業 |
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負債総額 | 約5,000万円 |
債権者数 | 20名 |
申立後、代表者にご協力いただいたこと | |
その他特記事項 | 破産管財人と交渉の上,会社名義の自動車を代表者の親族が譲り受けた。 |
弁護士による解説
本件会社は食品卸売業を営んでいましたが,売上の低下,営業赤字の拡大により資金繰りが悪化し,ショート直前に破産申立てを行うことになりました。 得意先からの注文がファクシミリ等によりほぼ毎日入り,メーカーに直接連絡をする業者もいたため,破産の方針を決めてからも買掛金の増加を完全に抑えることはできない状況でした。そこで,なるべく早く破産申立てを行うため,申立費用を確保するのに十分な売掛金が回収できた翌日に破産申立てを行いました。
また,本件会社の本店所在地は隣県でしたが,開始決定もなるべく早くしてもらうため,東京地方裁判所に申立てを行い,当日に開始決定が下されました。
開始決定後は,代表者が会社名義の自動車を今後も使用したいとのことでしたので,譲り受けについて管財人と交渉を進めました。交渉時には,複数の中古車業者の査定書自動車の査定をご準備いただいておりますが,本件自動車は年式が古く,走行距離もかなり長かったため,正式な査定書がもらえず,店長の名刺の裏に買い取り金額を手書きしてもらったものを提出しました。このように正式な査定書が用意できなかったものの,結局は業者に書いてもらった金額での買い取りが実現しました。
会社破産(法人)における代表者の免責については下記ページにまとめて記載してありますのでご確認ください。
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